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災害医療ACT研究所

研究内容

1.避難所情報の迅速な収集を可能にするシステム「スキャットGM」の開発

Shelter Condition Assessment Tool feat. Gonryo(艮陵) and Miyagi(SCAT-GM)

東日本大震災時、石巻には300ヶ所を超える避難所が設置されました。当時私たちはこれらの避難所に対して、継続的に飲み水はあるか、食料は十分か、トイレ環境はどうか、どのような傷病者や要援助者がどれくらいいるか、など、ライフラインの有無を含めた健康維持に必要な20数項目にわたる情報を集め、ニーズにマッチした救護活動方針を決めていきました。このアセスメントは、当時は紙の調査用紙により手作業で行ったため、膨大な時間と人手がかかり、大変煩雑でした。しかしながら次の大災害時においても、より的確な救護活動を行うためには、このような避難所アセスメントは必須の作業です。このことから私たちは、アセスメントをより簡便に集計できる「システム」の開発の必要性を強く感じました。

そこでこの経験を踏まえ現在、宮城県地域医療再生計画事業として、東北大学を研究主体とし、本研究所、日本総合研究所、慶應義塾大学、等で協力しながら、スマートフォンやタブレット等のデジタルデバイスを活用し、各避難所の情報をより正確かつ簡便に集計・分析・管理することができるモバイルアセスメントシステム、名付けて「Shelter Condition Assessment Tool feat. Gonryo and Miyagi」、略して「スキャットGM(SCAT-GM)」の開発を進めています。ちなみにGonryo(艮陵)とは、東北大学医学部学友会の名称です。将来的には、国立保健医療科学院やDMAT事務局等と密に連携しながら、行政を含む災害対応機関が広く避難所情報を共有でき、同時に全国で利用可能なモバイルアセスメントシステムとなることを目指しています。

2.情報記録用紙「ACT-it!」の開発

情報管理の基本はすべての情報の記録です。災害時は多くの情報が混乱します。東日本大震災では、情報管理に大変な労力を必要としました。その経験を元に情報を記録・整理する用紙を開発致しました。研修会で使用しながら改良を加えて、平成27年3月12日付で商標登録されました。

◎ACT-it! 3つの長所◎

  • 1.必要十分な情報を記録できる!
  • 2.張りながら、情報を整理できる!
  • 3.ファイリングできる!

《使用風景》

研修会でも実際に使用し、受講された皆様からも「現場重視の様式で良いと思います。」等の高い評価を得ています。また、行政の方や一般の方からもご購入いただくなど幅広く使用されております。